「カメラを持って出かけたくなるプレイリスト」 made by TReC1and2

DJやアーティストらが新作やイベントに向けた特別なプレイリストを作成する『MOZAIC MAGAZINE』特別企画を開催中。

第8回は、TReC1and2のTReC1号が作成。

現在、TReC1and2は「Lomography Japan社」とコラボした“誰でも参加できる”zine/写真/アートの公募型展示企画「SAME SAME SAME BUT DIFFERENT」の参加者を募集中。

プレイリストを聴いたら、こちらも要チェック!

▶︎詳細はこちら:https://mozaicmagazine.jp/2020/11/04/10/

投げかけたテーマは、「カメラを持って出かけたくなるプレイリスト」。


カメラを持って出かけたくなるプレイリスト

こんにちはTReC1and2のTReC1号でっす。

今回はカメラを持って出かけたくなるプレイリスト。

なのですが、結果的に、撮影中の心境を表すプレイリストになってしまいました。

普通に良い曲を詰め込んでも面白くないので、

電車圏内の市街地へ撮影しに、6時出発→21時帰宅を想定し、1時間毎の気持ちの変化を選曲してみました。

その他ルール

  • 都市部なので、アフロビート、バレアリック、ジプシーなど好きなジャンルでも、今回の撮影旅行にそぐわない気がした音楽は選ばない
  • Spotifyで聴ける曲のみ
  • ジャンルも偏りを無くすようする
  • 半分は今年の曲、もう半分もなるべく最近のものから選ぶ

と、勝手にルールも付けてみました。楽しんで貰えたら。


以下、各曲コメントでっす。(曲名/アーティスト)

Travel With Me Through This Ghost World / Stats (今年の曲)

1曲目。朝の6時です。そこそこフックもありつつ、ほんわりしてて、曲名に旅なんて入っているのが良いなぁ。

朝起きて出かける感じも欲しかったし、ブルーハーブのTHE TRAVEL JAMか3DAYS JUMPにしようかと思いましたが、曲も長いし、やっぱ最近の曲が良いっしょって事で、ロンドンのSTATSにしました。去年聴いて良かったので、気にしていた所に、タイミングよく新譜がリリースされました。その中からリトルミスサンシャインみたいなイントロのこの曲。6時と言うかオープニングテーマみたいな。

Smooth Roll / Filthy Huns (2014)

勢いよく出掛けたものの、昨日の酒は残ってるし、いきなり休憩をしたくなる。公園のベンチと木陰で水なんか飲みながら瞑想タイム。Filthy Hunsは、どこで手に入れたのか全く記憶にないのですが、毎年100GB程の音楽が新陳代謝されるTReCプレイリストの中に居ながら、この6年1度も外付けHDD行き(補欠)になっていない強豪でっす。(会ったこと無いけど)ナイスなアメリカ人の絶妙なチリングサイケポップギターが、寝起きと現実をゆらゆら揺れている俺の脳みそにドカッと決まる。

Pressure / Queen Naija (今年の曲)

8時。リモートワークが増えたとは言うものの、まだまだ通勤電車の中には鬼の人だかり。写真を撮るだけなので、わざわざこの時間の電車には乗りたくない。公園から歩いて朝の街並みを写真におさめます。初めて聴いた時に、サマーウォーカー並みの売れ線感がビンビンに出てて、とにかく可愛い曲。のんびり歩きながら聴くのにピッタリ。

風よ / 藤井風 (今年の曲)

そろそろ日本語の曲なんかも聴きたくなる。まだ朝の9時ですから、ゆったりとしたポップな曲にしましょう。何故かは知りませんが、歌詞とは正反対なイメージを曲に持ってしまったので、個人的には朝に聴く方が好きです。

Tweak Scape / Sun City Girls (90年代)

大体この辺りで朝の光がなくなるので、光のマジック頼り、つまり、カメラの技術の無い俺はそろそろ良い感じの写真が撮れなくて息詰まるわけです。考えはまとまらず、時間だけが過ぎていく。そんなときはSun City Girlsを聴こう。超絶テクニック、圧倒的な音楽知識、それを見事にごちゃ混ぜにした挙句、ジャンクに持ち込んでくる才能の塊である彼らを聴くと、なんだかどうでも良くなってきて、撮れるように撮れるっしょ、と、気持ちが落ち着きます。

Easy Skanking to Channel 1 Head / KING TUBBY (1977)

11時になると、太陽もかなり上がってきて、気持ちよくなる。さすれば、自然とリドゥムを感じたくなるのが人の性。今日はskaよりもダブ! な気持ちなので、ダブりながらオフィス街の建物の写真などを撮ります。ダブ加工された俺のカメラなら、きっと四角いビルも新しい切り口で撮れることでしょう。

Life Signs / DUB TRIO (2019)

ようやくお昼です。家を出て6時間も経つので、そろそろお昼の時間。私と言えばランチに出すお金も捻出できませんから、お弁当。時を同じくして、オフィス街からは疲れ果て、暗黒な空気を出しまくっているサラリーマンが、喫煙所を求め近くの広場へとわらわらと集合。そんな瞬間を写真に収めるのですが、何か悲しい気持ち、世知辛い世の中を感じてしまったので、哀愁と高揚を感じるこの曲を選びました。

DUB TRIOはドゥームメタル/ダブの二刀流いうトリップミュージックの免許皆伝。少し前の来日公演から彼等の虜になりました。ドゥームメタルとしてもインストダブバンドとしても最高。

Otherside / Perfume Genius (2017)

サラリーマンたちを撮り終えた後に光が射しこんできます。今日の写真のテーマがようやく決まったの。

テーマさえ決まっちゃえば、気持ち良く撮影が出来るので、あとは流れに身を任せるだけです。

作品を重ねるごとに、どんどん自分を解放していく感じと、俺のしょうもない閃きが同一線上に重なり、抑えていたものを爆発させるかのような曲が聴きたくなったので、パフュームジーニアスの4枚目の1曲目を。

1999 / FOR A REASON (2015)

写真のテーマが決まったと同時に、やる気が満ち溢れてきました。すると、自分の心の奥底に隠れてしまった初期衝動を探し出し、引っこ抜きたくなります。そんな時はやはりパンク。それもメロコア。あえてメロコアと書きますが、速くて、ポップで、カッコいいという3拍子揃っている音楽のことだから。最高。何1つネガティブな要素が無い事が更に良い。こうなると明るい写真が多くなる予感。FOR A REASONは最近ギターの方と1度だけお会いたのをきっかけに、初めて聴きました。有名なのに知らなくて申し訳なかったです。聴いてみたら、これでもか! ってくらいのメロコアですっかり、お気に入りになりました。気分は15歳。いや、15才。

Passenger / Higher Power (今年の曲)

この流れでバンドサウンドを外すというのはあり得ないよね。依然として、やる気に満ち溢れているので、こういう時はパワーのある曲が良いでしょう。しかも新しいパワーが良いね。ということで、最近、流行っているNWOBHC(にゅーうぇーぶおぶぶりてぃっしゅはーどこあ)の最先端のハイアーパワーを聴いてパワーを手にいれる。ロードランナーから出した最新盤が、おっそろしい位にターンスタイルしていてビックリしましたが、NYHCをベースにラウドミュージックの様々なエッセンスとイギリスぽい湿った感じ混ざっててカッコいい。良い写真が撮れそうです。きっと。

Sweet Baby Metal Sluts / Abigail (2017)

段々と写真を撮るのにもヒートアップしてきます。このテンションが初期衝動によるものなのか、ヤケクソなのか、なにがなんだか分からないけど調子はいい。ビビットなものはよりビビットに、人を撮るときは信じられないほどに接写を。ピントなんか関係ない、とりあえず撮ってみよう。そんな気分になってきます。日本が世界に誇るブラックメタルを聴きながら、少し勢いをねホッピーの中ダブルくらいの勢いが大事。どれを聴いても良いんですが、新しめの作品から選びました。かっけー。

SWEET SWEET / The Smashing Pumpkins (1993)

頑張りすぎると疲れますわ。先ほどまでのパワーも消滅気味になり、気付けば17時。夕焼けが広がっているじゃない。しっとりと、構図などは一切気にせず、ただ、ただ、目の前の美しい夕日を写真に撮ってみようと思いまっす。心は落ち着き、ビリーコーガンの声が聴きたくなりました。メランコリックで短い曲を。

Krautzig / Mouse On Mars (2019)

夕焼けを撮り終えて、大変な事に気が付いちゃった……トイカメラを持ってきたのに、まだ一度も使用していないという事に。これはマズい。急いでトイカメラ用の写真を撮らなければと思考を巡らせるものの、何にも浮かばない。何かねぇかなぁぁぁ。と焦りつつも頭を動かすには、エレクトロな曲が良い。2012年にBarcelonaのライブで感動して以来、新作は常にチェックしています。2019年のこの曲なんかが、焦燥感、ポップ感ともにピッタリなので選びました。

Vajantri / Nucleya (今年の曲)

19時。手持ちのトイカメラはレンズが暗いので、光の効果を得るために繁華街へと急ぎ足で向かうことにしましょう。小さな三脚を立ててシャッタースピードを落とし、人と光の喧騒を撮ろうと試行錯誤する。ザワザワとした感じ、少しづつテンションを上げていく感じの曲を自然と欲してしまう。

ARラフマンから脈々と続いている、土着的なビートと神事的かつ悲哀を感じるメロディが正にピッタリ。私がインドを出た翌年くらいから凄まじい勢いで人気になっていったNucleya。いつか生で観たいなぁ。

Infinite Future / Daniel Avery (今年の曲)

ラスト1時間。1日中写真を撮るなんて大変な事をしてしまったばかりに、トランス状態に入る。

全てのヘッドライトがミラーボールに見え始め、ダンスホールと化したコンクリートの隙間でタコ踊りしながら、最後のシャッターを切る。ここ最近では頭一つ出ているダニエルエイブリーから特に夜のネオンが合いそうな1曲選んでみました。とにかく、とにかく、最新作が、とにかく、好きでっす。

Monsoon / Happypills (今年の曲)

21時。この時点で写真はもう撮り終えていて、最初は裸のラリーズの”白い目覚め”にしようかと悩みましたが、エンドロールは爽やかな曲の方が好みでしたので、こちらに。00年代を感じさせるようなLo-fiなポップミュージックが良いな、良いよね? 最後は福岡のハッピーピルズにしました。

これで、1日が終わりました。音楽は良かったですが、写真が上手く撮れているのかは別のお話。めでたしめでたし。

以上です。ヨコザワ編集長は懐が広そうですし、まぁ大丈夫でしょう。


TReC1and2

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